日本酒やお米の単位に使われる「一合」ってどれくらいの量かわかりますか?
一日の飲酒の目安として使われることもありますよね。
お酒を飲んでから車が運転できるようになるには、どれくらいの時間がかかるのだろう?
そんな疑問も解説します。
日本酒一合の量は180ml
日本酒にかかわらず、「一合(いちごう)」は180mlです。
お米を測るときにも使う単位ですよね。
日本酒ですと、一合よりも四合瓶や一升瓶で売られていることが多いです。
四合瓶は720ml、一升は1800mlです。
さらに十升は一斗とも言われます。
お店で使う食品油や、学校で使う床用ワックスなど、一斗缶に入っていることがありますよね。
一斗の容量は約18リットルです。
最近では300mlや、750mlといった「合」にこだわらないで瓶詰めされた日本酒も、多く見られるようになりました。
ちなみにワインは1瓶750mlというものがほとんどです。
ワインを作るときの樽(たる)で、ちょうど割り切れる数字が750mlとキリがよかったことから、この容量が世界基準になりました。
日本酒一合のカロリーは
種類 | 一合あたりのカロリー(kcal) |
---|---|
純米酒 | 185 |
本醸造酒 | 192 |
吟醸酒 | 187 |
純米吟醸酒 | 185 |
にごり酒を除いた他の種類は大差がありません。
にごり酒は澱(おり)の量が商品によって異なるので、288kcalを超えるものもあるようです。
カロリーが気になるときは、にごりのない日本酒を選ぶほうが良さそうですね。
日本酒一合の糖質はどれくらい?
種類 | 一合あたりの糖質(g) |
---|---|
純米酒 | 6.5 |
本醸造酒 | 8.1 |
吟醸酒 | 6.5 |
純米吟醸酒 | 7.4 |
ではほかのお酒はどうかというと、
種類 | 種類一合(180ml)あたりの糖質量(g) |
---|---|
ビール | 5.6 |
赤ワイン | 2.7 |
ウイスキー | 0 |
こう見ると日本酒は高いですね。
お米が原料で糖化させるわけですから仕方がありませんね。
ただ、これは一合(180ml)での計算です。
ウイスキーとは比較になりませんが、ビールはどうでしょう。
ビールを飲むとき180mlってかなり少ないですよね。中ジョッキの量は350~500mlくらい。
乾杯のときに中ジョッキをグイっと飲みきると、10.1gの糖質を取る計算になります。
日本酒一合を飲んだ時に抜ける時間は4~5時間
これはあくまでも平均値です。
お酒に弱い人や高齢者になると、さらに時間がかかりますよ。
当然二合、三合と量が増えると抜ける時間も遅くなります。
単純に計算すると二合で2倍ですから、8時間かかりますよね。
飲んだ時間帯によっては一晩寝たから大丈夫、とは言えなくなってしまいます。
時間で考えると、1時間でお酒を抜くための量は、約1/4合、つまり45ml。
大きめのおちょこに1杯くらいですね。
お酒を1単位として数える方法もあります。
1単位は純アルコールの量、20gにあたります。
この1単位は種類によって変わりますので、見てみましょう。
種類 | お酒の1単位の量 | 目安 |
---|---|---|
日本酒 | 180ml | 一合 |
ビール | 500ml | ジョッキ1杯 |
焼酎 | 約110ml | 約0.6合 |
ウイスキー | 60ml | ダブル1杯 |
赤ワイン | 約180ml | ボトル約1/4杯 |
缶チューハイ | 500ml | ロング缶1本 |
アルコールが抜ける時間は、日本酒一合とビール500mlが同じと考えられます。
飲酒運転の罰則はどんな内容?
お酒を飲んだら絶対に車の運転をしてはいけません。
確実にアルコールが抜けて、酔いが冷めてから運転しなければなりません。
飲酒運転には「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」の2種類があります。
酒気帯び運転で30万円以上の罰金
呼気検査によって呼気1L中に0.15mgのアルコールが検知されれば「酒気帯び運転」とされます。
ちょっと車で休んだから大丈夫だと思った、そんなに飲んでなかった、と思っていても検知されれば、「3年以下の懲役、または50万円以上の罰金」です。
初犯だと普通車で30万円の罰則というのが、一般的のようです。
酒気帯びと認められたら30万円納めなくてはなりません。
アルコール検知量 | 違反点数 | 処罰 | |
---|---|---|---|
0.15~0.25mg | 13 | 90日間の免許停止 | |
0.25mg以上 | 25 | 免許取り消し | 欠格期間2年 |
欠格期間とは免許取り消しになってから、再取得できるまでの期間です。
つまり免許取り消しになった後2年は免許を取得できない、ということになります。
酒酔い運転は懲役刑も
酒酔い運転は検知器によるものではなく、状況を見極めて判断されます。
その状況は、
・警察官との受け答えができない
・ろれつが回っていない
・道路の白線の上をまっすぐ歩けない
など、いろいろなことから警察官が判断して決めます。
酒酔い運転の罰則は「5年以下の懲役、または100万円以上の罰金」です。
初犯だと罰金50万円くらいのようですね。
酒酔い運転の点数は35点。問答無用で免許取り消しです。
運転免許が取れない欠格期間は3年です。
もういっそ一生取れないようにしてもいいんじゃないか、と思うような悪質な例もありますよね。
罰せられるのは飲んで運転した人だけじゃない!
お酒を飲んでいると知っていて
・運転を頼んだ人
・車を貸した人
・運転するとわかっていてお酒を飲ませた人
も処罰の対象です。
実は私、知人をひとり飲酒運転で亡くしています。
高校の部活の先輩でした。
とてもかわいくって、トランペットがとっても上手で、頭もよくて穏やかだけど言うときはバシッと言う。
とてもいい先輩でした。
帰宅途中、家の目の前のバス停でバスを降りたあと、飲酒運転の車に轢かれてそのまま亡くなりました。
先輩はあのとき25歳くらいだったはず。
年末の寒い夜で、お葬式よりも先に荼毘(だび)にふす、ということだったので自宅へ最後のお別れに行きました。
「なんで先輩がこんな目に合わなくちゃいけなかったのだろう。」
そのとき同級生たちと、わんわん泣いたことを今でも忘れません。
軽い気持ちの飲酒が、人を殺(あや)めてしまうこともあります。
お酒を飲んだら絶対に運転しない!させない!
これ、とっても大事です。
まとめ
日本酒一合ってどれくらい?という量の疑問から飲酒運転について解説しました。日本の尺貫法は「合」以外にも「尺(しゃく)」や「間(けん)」、「匁(もんめ)」などいろいろありますが、一番なじみがあるのはやっぱり「合」ではないでしょうか。
日本酒一合の量やカロリー、糖質もおわかりいただけたと思います。
お酒は適度に楽しむ範囲で。飲酒運転はしない、させない!ですよ。