先日行ったキャンプの前にやってみたいことがありました。
それは、「虫除けキャンドルを作る」こと。
毎回持参する蚊取り線香はアブには有効なのか?という疑問を持っていました。
蚊取り、ですからそこまで期待してはいけないですよね。
それならば手作りしてみたい!と自作に踏み切ったわけです。
その中でも1番簡単な作り方と、虫よけの効果を合わせて紹介します。
虫よけキャンドルの作り方
材料:
- 廃油(揚げ物油の残り)・・・適量
- ハッカ油・・・大さじ1くらい
- 固めるテンプル・・・1袋
- 糸(綿100%)・・・適当な長さ
廃油、とありますが新しい油でも大丈夫です。
我が家は揚げ物のたびに油を処分してしまうので、とっておいて使いました。
ハッカ油は北海道の物産展で手に入れたもの。
固めるテンプルは普段使っていませんが、この時のために買ってみました。
糸は最初タコ糸を用意したのですが、うまく火がつかず。
素材の問題だったのか太さの問題だったのかはわかりませんが、つきませんでした。
この話は後ほどいたしますね。
作り方:
- フライパンや天ぷら油に油を入れて熱する
- 1にハッカ油を入れる
- 固めるテンプルを入れてよくかき混ぜる
- 使い終わったジャムの瓶や空き缶などに注ぎ入れる
- 糸を入れる
- 1時間以上放置して固める
これは廃油を使ったキャンドルの作り方ですが、後日パラフィン(ろうそくの原料)を使った虫よけろうそくも作りました。
本当のろうそくに近いものを作りたい方は、こちらも参考にしてくださいね。
油はしっかり熱するべし
ポイントはいくつかありますが、最大のポイントは油を熱すること。
どうしてかというと、固めるテンプルは高い温度の油に入れないと固まらないため。
固めるテンプルの使い方にもしっかり載っています。油を冷ましてから入れても固まらないんですよね。
キャンドルを作るときも同じ。固めるために油を熱くすることが大事です。
粉が溶けるまでよくかき混ぜるべし
油を熱したらまずはハッカ油を入れます。ハッカ油をよくなじませるためですね。
そのあとに固めるテンプルを入れて、粉が溶けるまでしっかりかき回します。
ヤケドに気をつけて糸を入れる
冷えてから容器に移し替えると固まってしまうので、冷える前に容器に移します。
熱せられた油は熱いので、ヤケドに気をつけてくださいね。
入れた後に容器を触るときも注意が必要です。
ヤケドにも気をつけますが、ガラスは割れる危険があるので耐熱のものを使うようにしてください。
耐熱のものでも、熱い油を入れた後に急に冷やすと割れます。
熱い油が外に出るとかなり危険なので、急に冷やすことは絶対にしないでくださいね。
容器に移したら糸を入れます。
最初にタコ糸を入れたのですが、なぜか火がつかず。うまく油を吸い上げてくれなかったようです。
そこで警視庁の災害ホームページに載っていた、キッチンペーパーを使う方法を思い出してやってみました。
停電時に活用できる簡易ランプを作成しました。耐熱ガラスのコップにサラダ油を入れ、キッチンペーパーで着火する紐を作り、アルミホイルで固定します。1時間使用しても油の量はほとんど減らず、火の勢いも衰えませんでした。火は何度でもつけられます。火から離れる際は必ず・絶対消して下さい。 pic.twitter.com/NC58ewpjYy
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) August 29, 2017
実際にキャンプへもキッチンペーパを差した状態で行ったのですが、数時間は持ちこたえてくれましたよ。
しかし、溶けた油の中で紙が泳いでしまい、翌朝は使えませんでした。無念。
帰宅後、きんちゃく袋を作った時に余った紐(ロープ)を入れてみたら見事点火!
最初からこうすればよかったな、と思いました。でも次回はこれで大丈夫。
ロープじゃちょっと・・・という人であれば、座金がついたろうそくの芯だけが売られているのでこれを購入してもいいですね。
こちらの方が失敗なく、見た目もキレイ!
風向きを考えて結界をはるように配置
人間がいる位置が風下になるように配置しました。
キャンドルは2つ作り、2つとも点火させましたが、陣地に結界を張るように配置。
火が燃え移らないようにロープの近くや木の近くには置かないようにします。
色をつけることもできます
熱した油に刻んだクレヨンを入れると、油に色がつきます。
この時使うクレヨンは「油溶性」のものを使ってくださいね。
しっかり溶かせば油全体に色が付けられて、そのままにすればフレークが残ったキャンドルが作れます。
油の色じゃ面白くないな、という人は色付けにもチャレンジしてみてくださいね。
虫除けの効果は?
一定の効果は見込めたと思っています。
というのも、到着した時点でアブはあまりおらず、キャンドルをつけていたから近寄ってこなかったのかどうかが、比較ができなかったから。
しかし翌朝キャンドルをつけない状態でいたら、アブが何度も近寄ってきたのです。
このことを考えると、火がついていた前日の夕方は効果があったのではないかと思っています。
火の取り扱い&ヤケドには注意!
火なので他の物に燃え移らないように置きましょう。
例えばロープや木、テントなどの近くには置かないように。
夜、足を取られないようにとペグ打ちした場所に置きたくなりますが、これは危険です。
ロープに火が燃え移ったら、タープやテントも全焼します。
溶けた油が地面にこぼれないようにもしましょうね。
火がついていた容器はとにかく熱いので、不用意に素手で触らないように。子どもにも気をつけましょう。
当然ですがその場を離れるとき、寝るときはしっかり消火してくださいね。
まとめ
虫除けキャンドルの作り方を紹介しました。虫除けの効果もあって気分もリラックスできたので、作ってよかったと思いましたよ。
特に日が傾いてきたときは、雰囲気がよかったです。
蓋つきの容器に作ればススがつかないので、運ぶときも楽ちん。
夏休みに工作の宿題があるお宅は、お子さんと一緒に作ってみるのもいいですね。