毎晩お酒を飲まないと眠れない、太るとわかっていながらもやめられない、そんな人はいませんか?
でもどうして寝酒は太るといわれるのでしょうか。
調べてみると、カロリー以外にも睡眠が大きなカギを握っていることがわかりました。
寝酒は残念ながらデメリットが多いもの。
ひどくなると、依存症にもなりかねません。
寝酒がどうして太る原因になるのか、寝酒のメリットとデメリットを解説します。
寝酒とは
寝る直前にお酒を飲むことです。
外国では「ナイトキャップ」ともいいます。
日本でも寝酒をしている人は多く、リラックスして眠りに入るために毎日飲んでいる、という理由が多いようです。
日本を含む世界10カ国の3万5327人を対象に睡眠に関連する行動を調査した研究では、寝酒をする日本人の割合は30.3%でした。10カ国の平均が19.4%ですから、大きく上回ることが分かっています。日本人の「寝酒信仰」は強いようです。
毎日新聞 医療プレミアホームページ
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ぽわぁ~んと眠くなる感覚がやめられない、という人も多そうね。
寝酒をすることのメリット
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・リラックスできる
寝酒をすると眠くなってきます。このタイミングでうまく眠れるとスムーズに眠れるというわけです。
ですがメリットはこれくらい。
ほかは、デメリットだらけなのですよ。
寝酒のデメリット
・睡眠の質が下がること
・カロリーが蓄積されること
・依存症の危険があること
細かく見ていきましょう。
睡眠の質が下がる原因は
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眠りの質を下げるホルモンが分泌される
アルコールを摂取することにより、眠りを浅くする作用がある、「アセトアルデヒド」という物質ができます。
寝つきがよくなったとしても、だんだん目が覚めやすくなってしまうのです。
深い眠りの邪魔をしてしまう物質ができることで、ぐっすり眠ることができなくなってしまいます。
利尿を抑えるホルモンが効かなくなる
寝ているときは利尿をおさえるホルモンが分泌されます。
このホルモンのおかげで、朝までトイレへ行かなくても大丈夫なんですね。
ところがアルコールの作用によって、利尿をおさえるホルモンが効かなくなってしまうのです。
つまり、夜中にトイレに起きてしまうということ。
夜中に目が覚めると、睡眠の質が下がってしまいますよね。
いびきや無呼吸の原因になる
アルコールは筋肉を緩めるはたらきがあるため、舌がのどに落ちやすくなります。
つまりいびきや無呼吸の原因になってしまうのですね。
飲み会があった夜はいびきがひどい、と言われた人はいませんか?
これもアルコールの作用によるものです。
無呼吸やいびきは呼吸が浅くなって、眠りの質が下がってしまいます。
カロリーが蓄積されるために太る
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デメリットは主に睡眠の質を下げるものが多いですが、ほかにも太ってしまうというデメリットがあります。
寝る前に何かを食べれば太る、のと同じことですね。
寝る前にカロリーがあるものを口にすれば、代謝されずに体内に蓄積されます。
寝酒は太る原因にもなるわけです。
お酒自体にもカロリーがありますが、一番気にしたいのはつまみです。
唐揚げと刺身では大きな違いがありますし、なによりどんなつまみでもカロリーはありますので、寝る直前に食べるのは避けたいところです。
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依存症?お酒を飲まないと眠れなくなってしまう
毎日飲まないと眠れなくなって、依存症の可能性が高くなるということです。
最初は少しだけと思っていたのに、前より多く飲まないと眠れなくなってきた、という人がほとんど。
どんどん量が増えて、飲まずにはいられなくなってしまいます。
どうして寝不足になると太るのか
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寝酒によって睡眠の質が落ちると、寝不足になり太る原因になります。
どうして寝不足が太る原因になるのでしょうか。
寝不足になると「グレリン」という食欲を増進させるホルモンが増えて、食欲をおさえる「レプチン」というホルモンが減ってしまう、という研究結果が出ています。
寝不足だと体がだるくなって、動きも鈍くなることから運動量も少なくなります。
体を動かさなくなると、カロリーを消費できず太るということにもつながってしまいますよね。
寝不足が続くとストレスもたまりやすくなります。
ストレスがたまりやすくなる→
また寝酒をしてしまう→
睡眠の質が下がる→
寝不足になる→
ストレスがたまりやすくなる
の悪循環に陥ってしまいます。
ここにカロリー蓄積のパンチがくれば、そりゃ太るのは当たり前です。
お酒は遅くても寝る2時間前には切り上げること
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人によってはお酒がないと眠れない、と思うかもしれません。
しかし飲酒によって眠れたとしても、眠りが浅くなってしまうことがあります。
入眠儀式として寝酒を飲む習慣がある人は、徐々に違う入眠儀式を行うように変えていく必要がありますね。
お酒が飲みたいな、と思ったら2時間以上前に飲むようにしましょう。
毎日飲まないと満足できない人は、寝酒ではなく早めにお酒を飲む時間をずらすのも手ですよ。
まとめ
毎晩お酒を飲むのがストレス解消だからやめられない、そういう人もいますよね。
楽しみをすっぱりやめるのは無理ですが、お酒を飲むのが楽しみな人は寝酒ではなく、もっと早い時間に飲むようにしましょうね。
儀式のように飲んでいると、やめられなくなってしまいますよ。
お酒がないと眠れない、という時は思い切って病院で相談することも一つの方法です。
お酒以外の方法で睡眠できるように、改善していくことが必要ですよ。